ベトナム人被告の釈放を=閣僚が相次ぎ要請-金正男氏事件

 【ハノイ時事】ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は12日、マレーシアのサイフディン外相と電話協議を行った。ミン外相は、2017年2月にマレーシアで起きた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件をめぐり、実行犯とされたベトナム人ドアン・ティ・フオン被告(30)の釈放を要請した。

 ミン外相は「ベトナムの指導者も国民も、裁判を注視している」と強調した。

 またベトナム政府は13日、レ・タイン・ロン法相が12日にマレーシアの検察首脳へ書簡を送り、フオン被告に関して「だまされた。自分の行動が殺人につながると思ってもいなかった」などの見解を伝えたと明らかにした。 

 金正男氏事件では、もう一人の被告であるインドネシア人女性の起訴をマレーシア検察が11日に取り下げ、女性は釈放された。「いたずら動画に出演すると思っていた」と主張して殺意を否認するフオン被告の公判が開かれる14日を前に、ベトナム政府が同じ処遇を求めた形だ。