日本と人材協力で覚書締結へ=講演で投資拡大呼び掛け-駐日ベトナム大使

 ベトナムのブー・ホン・ナム駐日大使は14日、日本アセアンセンターでの講演で、日本政府との人材協力に関して「来週、覚書が締結される」と語った。新たな在留資格「特定技能」に基づく外国人材の受け入れ開始を踏まえ、「たくさんの人材を出したい」と強調。ベトナムからの人材派遣拡大を通じて、日本の人手不足問題の解消に貢献する考えを示した。

 ナム大使はベトナム人材の活用に向けて、日本の協力を通じて専門的な能力を高める必要があると説明。特に介護分野ではコストや時間がかかるとし、ベトナムでの専門人材の育成事業などに日本企業が取り組むよう呼び掛けた。
 ナム大使は人材育成に加え、部品メーカーをはじめとした裾野産業、農産物・食品の加工、エネルギー関連などの分野で日本企業の投資拡大に期待を示した。日本企業の進出に当たっては、外国投資庁や在日大使館などが積極的に支援すると述べた。
 通商政策に関しては、米国などを念頭に「一部の大国が保護主義的な提案を行い、自由貿易の流れに乗らないように動いている」と指摘。ベトナムとしては、発効した環太平洋連携協定(TPP)やその他の自由貿易協定(FTA)で、貿易自由化を推進する姿勢を示した。
 このほか、アジア太平洋の地域情勢をめぐっては、「(海上における)自由な航行を確保することは非常に重要だ」と強調。「日本も地域諸国と連携して、(このことを)守っていく必要がある」と語った。