繊維・衣料品、FTAの恩恵十分受けられず=原産地規則で問題か

 今年発効した「包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)」や、6月に調印される見通しの「欧州連合(EU)ベトナム自由貿易協定(EVFTA)」などの自由貿易協定で、繊維・衣料品業界が原材料の原産地規則の問題からメリットを十分享受できないとの懸念が出ている。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 2018年の繊維・衣料品輸出は前年比16%増え、360億ドルに達した。ベトナムの輸出は中国、インドに次いで世界第3位となっている。今年第1四半期の輸出も前年同期比11.9%増の86億ドルと、好調を維持している。
 しかしアナリストは、例えばCPTPPでは関税免除の恩恵を受けるためには紡績、機織り、染色、縫製などの過程を協定加盟国内で行うとする規則がある点を指摘。ベトナム企業は依然、生地の50%を中国、18%を韓国、15%を台湾という協定外の国・地域から輸入しており、完全には条件を満たしていないという。条件を満たすために、これらの過程を国内で行えるよう投資を促すことも可能だが、環境汚染への不安から地方当局は投資誘致に消極的だ。(時事)