ベトナムは、6月7日の国連総会で、次の国連安全保障理事会の非常任理事国に選出された。非常任理事国の選出はベトナムにとって12年ぶりで2回目。同時選出のエストニア、チュニジアなど4カ国とともに、2020年1月から2年の任期をつとめる。これを受けて、各国の国連大使らから、祝福が寄せられた。

非常任理事国の選出は投票によって行なわれ、ベトナムは国連参加国193カ国のうち、192カ国の賛成表を得て選ばれた。

シンガポールのブルハン・ガフール国連大使=写真中央=は、ニューヨークの国連本部を訪れたベトナムのダン・ディン・キ国連大使=写真㊧=とレ・ホアイ・チュン外務副大臣=同㊨=と記念撮影をした。

SNSのツイッターでは、「驚くほどの高得票で非常任国入りを果たしたベトナム、おめでとう」と祝福。「シンガポールを代表し、ベトナムに1票を投じられたことは私の誇り」「シンガポールとベトナムの絆は深い。ベトナムが責務を忠実に果たすであろうと確信している」などと述べた。

ガレス・ウォード在ベトナム英国大使は、フェースブックを使って非常任国の選出を祝った。「英国は今後さらに、ベトナムとの関係性を深めていくだろう」などと記した。

オーストラリアは、ギリアン・バード国連大使が、選出された5カ国に祝辞を贈った。特に、ベトナムについては最多の192票を集めたことを称え、「東南アジア諸国連合(ASEAN)に所属する隣国が理事会に参加することを歓迎している」などとツイートした。

日本の鈴木憲和外務大臣政務官は、集まったベトナムの報道陣に対し、「ベトナムが非常任理事国に選出されたことは大きな喜びだ」とのメッセージを寄せた。また、「東南アジア諸国のリーダーとして、ベトナムには世界の平和と安定維持のために力を尽くしてもらいたい」との期待を語った。