南シナ海で中国に自制促す=ASEAN国防相会議

 【バンコク時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)は11日、バンコクで国防相会議を開き、緊張が高まる南シナ海情勢に関し、航行の自由を強調して中国に自制を促す一方、紛争防止に向けた「行動規範」の早期策定を目指す方針を確認する共同宣言を発表した。

 南シナ海をめぐっては、米政府が今月初め、中国が対艦弾道ミサイルの発射実験を行ったと非難。6月にはフィリピン沖で同国漁船が中国漁船に衝突されて沈没した。
 共同宣言は中国の名指しは避けながらも、南シナ海における平和や安全の維持を訴えた。ASEANと中国が策定を目指す行動規範については、たたき台をめぐる第1段階の調整作業の年内完了に意欲を示した。 
 また、昨年実施した中国との合同海上演習および、今年8月末から9月上旬に予定される米国との演習に関し、いずれも「相互信頼を強化」という表現を用い、バランスを取った。議長を務めたタイのプラウィット副首相兼国防相は閉幕後、各国は「中国との演習の成功を称賛し、米国との演習を歓迎した」と語った。