TPP、対日ビジネスで大きなチャンス=半年で輸出9%増

 【ハノイ時事】昨年12月30日に米国を除く日本、ベトナムなど11カ国が署名した環太平洋連携協定(TPP)が発効してから半年以上が経過した。ベトナム・ニュース紙によると、ベトナムの対日輸出は今年上半期(1~6月)に前年同期比9.1%増の96億8000万ドルとなり、着実に伸びてきた。日本からの直接投資も活発に行われ、ベトナムではTPPを機に、対日ビジネスが大きく拡大するとの期待が高まっている。

 今年5月初め時点で、日本からベトナムへの直接投資は製造・加工業や小売り、不動産向けを中心に4118件(573億ドル相当)に上った。
 TPPの発効を受け、日本は多くのベトナム産品に課していた関税を撤廃しており、今後も自由化対象を広げる方針。他方、TPPにより、日本企業はベトナムの政府調達市場への参入が認められる。ベトナム商工省の幹部は、TPPが両国にもたらすメリットは非常に大きなものになると期待されていると語る。
 チャン・トゥアン・アイン商工相は、TPPのような自由貿易協定(FTA)を結ぶことで、ベトナムの輸出チャンスが大きくなる一方で、農産物などは外国産品との厳しい競争といった課題に直面すると指摘。日本市場で足場を固めたり、世界的なサプライチェーンに幅広く関与したりするため、ベトナム企業が日本企業との連携を深めるよう呼び掛けた。