日産社長辞任、3社協議に遅れ出ないよう期待=ベトナムで新工場検討-三菱自会長

 【ホーチミン時事】三菱自動車の益子修会長は12日、日産自動車の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)の辞任表明に関して、「(フランスのルノーとの)アライアンス協議に新たな遅れが出ないように強く願っている」と語った。日産が予定通り10月末までに次期経営体制に移行することを期待する考えを強調した。訪問先のベトナム・ホーチミン市で記者団の取材に応じた。

 益子会長は西川社長の後任について、「アライアンスが必要との認識を持っていないといけない」と指摘。さらに、「相手に対するリスペクト(尊敬の思い)と良識を兼ね備えていることが必要だ」との考えを示した。
 ルノー、日産とのアライアンス協議に関しては、「自分にとってのベストは必ずしも、残りの2社にはベストではない」と言明。今後の協議では、3社がそれぞれ互いの立場を尊重して進めていくべきだと訴えた。
 益子会長はまた、ベトナムでの自動車事業に関して生産体制の拡充に向けた新工場の建設を検討していることを明らかにした。現在年間1万台程度となっている生産能力を今後、2万台まで引き上げると説明。新たな工場の建設も目指し、年間の生産能力を最大で4万台まで増やす方針を示した。
 これにより、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内でタイ、インドネシア、フィリピンと合わせた4拠点体制ができると指摘。ベトナムで三菱車の販売が好調に推移していることについては、「うれしいサプライズだ」と述べた。