フック首相、中東・アフリカ諸国の大使らと会見=貿易投資、農業、情報技術などで連携提案

中東・アフリカ諸国の大使らが出席したレセプションが9月10日、ハノイで開かれ、グエン・スアン・フック首相は、「相互利益と発展に向けた中東・アフリカ諸国との協力を、ベトナムは常に歓迎し、門戸を開いている」と述べた。

写真㊤=フック首相と中東・アフリカ諸国の大使ら(写真:NDO)

フック首相は、各地域との経済連携拡大に向けて、ベトナム外務省がイニシアチブを取って、大使らとの会議を開催したことを高く評価。外交政策に関して首相は、「ベトナムは常に、中東とアフリカの友人との伝統的な友好・協力関係を重視している。私たちの連携関係は、政治、外交、貿易投資、農業、教育、科学技術、観光、文化のあらゆる分野で、前向きな発展を遂げている」と述べた。

そして、「中東・アフリカ諸国との協力の可能性は依然大きい」と指摘した上で、「各国の大使や外交使節が、こうした可能性を最大限に引き出すのに重要な役割を果たす」と強調した。

フック首相は、貿易や投資、農業、情報技術、通信、エネルギー、教育訓練、労働、観光といった潜在力のある分野で、ベトナムと中東・アフリカ諸国が双方協力することを提案。「二国間協力だけでなく、私たちは、それぞれの地域や世界との連携をさらに拡大していくべきだ」と述べた。

また首相は、ベトナムが、湾岸協力理事会(GCC、中東における地域協力機構)との対話メカニズム創設の合意に向けて動き出していることを評価し、ベトナムとアフリカ連合との間の公的関係樹立を急ぎ、ベトナム、ASEANと中東・アフリカ諸国の他の地域や準地域機構との協力を進めるよう促した。

そして、地域機関や国際機関、先進国の開発機関に対し、共通の開発目標の実現に向けた三国間および四国間協力を実施するために、ベトナムや中東・アフリカ諸国とともに歩むよう呼びかけた。

出席した大使を代表して、ジブチのアホメド・アライタ・アリ大使は、「ベトナム外務省がイニシアチブを取ったこの中東・アフリカ諸国の大使による会議は有益な活動だ。世界的な保護貿易主義の高まりにおいて、中東・アフリカ諸国とベトナムの協力は、市場開放の重要性を示している」と語った。