来年3月、ハノイに九州プロモセンター開設=カミチクとベトナム外務省が署名

 【ハノイ時事】ベトナムの人々に九州の魅力を発信する「九州プロモーションセンター」を首都ハノイに開設することが正式に決まった。九州で食肉事業などを展開するカミチクホールディングスの現地法人カミチクベトナムの上村昌志社長とベトナム外務省外交団サービス局のグエン・チャック・バー局長が25日、ハノイ市内のホテルでセンター設立の文書に署名。来年3月中旬に、在ベトナム日本大使館の近くでベトナム外務省が管理するビルにセンターがオープンする見通し。

 日本の地方組織が自治体単位でベトナムの中央・地方政府と人材育成や観光交流などの協力覚書を交わす事例は増えているが、九州という広域圏での取り組みは異例という。食文化や観光、物産、文化などの九州の魅力をベトナム人にアピールするほか、九州に関わりを持つ企業にオフィススペースを提供する。さらに、ベトナム人材を募集する拠点としての機能も備える見込みだ。
 ベトナム外務省のバー局長は、「九州地方の企業とベトナム企業が協力と発展のため、お互いを学ぶ機会を持つ重要なステップになる」と今回のセンターを歓迎。上村社長は「センター設立の理念を賛同する九州各地の企業や団体が連携し、ベトナムとの関係の強化・発展に努力する拠点として機能することを願う」と語った。
 署名式に同席した日本の梅田邦夫駐越大使は、「九州の魅力発信にとどまらず、日本とベトナム関係にさらなる好影響を及ぼすことを期待する」とあいさつ。九州経済連合会の長尾成美専務理事は麻生泰会長のメッセージを代読し、「九州とベトナムの貿易、投資、観光、人事交流のシンボルタワーの役割を果たしてもらいたい」と述べた。
 センターの開設に向けては、かつて熊本県の国際戦略特別顧問を務めた吉村郁也氏がベトナムとの調整役などを担い、実現に貢献したという。