ライチの対日輸出へ前進=日本の検疫官、現地検査を実施へ

 【ハノイ時事】新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐベトナム政府の水際対策により宙に浮いていた同国産ライチの対日輸出が動きだす見通しになった。関係筋によると、3日にも日本の検疫官がベトナムを訪問。ライチの産地であるバクザン省なども訪れ、現地で対日輸出に向けた検査を実施する。

 日本の農林水産省とベトナム植物検疫局は過去数年間にわたって、日本からベトナムへのリンゴ輸出やベトナムから日本へのライチ輸出に向けた技術的な問題を協議。昨年12月にようやく合意にこぎ着けた。両国は実際にライチの輸出を開始するに当たって、日本の専門家がベトナムの現地で、臭化メチルによる殺虫消毒や輸出検査などを行うこととしていた。
 今年に入り、バクザン省などのライチの生産者らは日本への出荷に向けた準備を進め、対日輸出への期待が高まっていた。そうした中、新型コロナが流行。ベトナム政府が感染拡大を防ぐために講じた水際措置が、日本の検疫官による現地検査の障害になり、対日輸出の手続きが停滞していた。一時はオンライン形式での検査などのアイデアも浮上したが、双方が折り合わず、日本の検疫官が実際に現地検査を行うことになった。