日越の観光協力など約束 着任の山田大使、ティン文化・スポーツ・観光相と面談

今年4月、新たな在ベトナム日本大使として、山田滝雄大使が着任した。これを受けて6月10日、ベトナム文化・スポーツ・観光省のグエン・ゴック・ティン大臣と面談、両者は日越間でさらなる協力の強化を約束した。

山田大使は、同省の温かな歓迎に感謝し、両国間の良好な外交関係の構築を称えた。また、ベトナムが新型コロナウイルスの感染抑制に成功したことに対して、称賛の言葉を送った。

長い間続いた両国の間での文化やスポーツ、観光面での協力については、ベトナムが多くの世界遺産を抱え、その価値保存や独自文化の維持に力を尽くしてきたことに、尊敬の念を表した。

新型コロナウイルス影響があるなかで、山田大使は、疫病の世界的まん延のため、両国相互の訪問交流が停滞していることに触れ、「とても残念な気持ちだ。両国の文化協力の活動が、早く再開されることを強く期待している」と述べた。

今年1~3月の3カ月間にベトナムを訪問した日本人の数は、前年同期と比べ、14%減った20万346人だった。また、日本を訪問したベトナム人の数も同10%減少し、11万1123人にとどまった。

両国間では過去に、観光やスポーツ分野で協力を強めており、観光業の復興のためにも、日越が協力して新型コロナウイルス対策を考えていくことを提案した。

ベトナム側もこれに同意し、ティン文化・スポーツ・観光相は、「新型コロナウイルスが十分に抑制されれば、日本との観光協力をさらに高めていく」と話した。

日本とベトナムの間では、人の往来の早期再開が話し合われており、同省も、「日本が、訪越が認められる最初の国々のひとつに含まれると期待している」とした。また、観光業界についても、「将来の需要を高めるために、両国が一緒になって、さまざまな観光プロモーション計画を考えていきたい」と話した。