ASEAN社会文化共同体の高級事務レベル協議開催 域内の新型コロナ対策を議論

東南アジア諸国連合(ASEAN)の社会文化共同体(ASCC)で、具体策などを話し合う高級事務レベル協議(SOCA)が22日、オンライン会議の形式で開催された。ベトナム労働・傷病兵・社会問題省が議長を務め、世界的に感染が広がる新型コロナウイルスの対策などが話し合われた。

ベトナムは2020年度のASEAN議長として、ASEAN事務局や、加盟各国と連携を深め、新型コロナの世界的な感染とその複雑な進展に対応するための活動の先頭に立ち、各国間のさまざまな調整を行ってきた。今回の会議では、「団結と迅速な対応」が主題に採択され、テーマに沿って、複雑さを増している新型コロナウイルスの感染拡大の制御や予防などのさまざまな課題や具体策を議論した。

オンライン会議では、ベトナム労働・傷病兵・社会問題省傘下の国際協力局局長で、ベトナムSOCA代表のグエン・マイン・クオン氏が、「今年は、新型コロナが人々の健康と生活に大きな変化をもたらし、ASEANにとっても前例のない『挑戦の1年』になる。特に貧しい人々、疫病の前に脆弱な市民層にとっては、厳しいものとなる」と見通しを語り、域内で結束し、問題の早期収束に向けて協力しあうことを呼びかけた。