東南アジアの学生に奨学金 オークランド大が新設

ニュージーランドのオークランド大学は、東南アジアからの学生を対象に最大1万ドルのオークランドASEAN特待生奨学金の制度を創設した。国際的な人の行き来が回復しつつあるなか、東南アジアから優秀な学生を受け入れるのが目的で、リモート講義から学内での学習への移行に伴う経済的負担の軽減を支援する。

エインズリー・ムーア臨時国際ディレクターは、「留学生は、研究で大きな役割を担うだけではなく、キャンパスに多様性と豊かさをもたらしてくれる。新型コロナウイルスの感染拡大やロックダウンを乗り越え、再び優秀な学生をオークランドに迎え入れる日を楽しみにしている」と期待を寄せる。

また、エリック・リサンダー副学長は、「新型コロナウイルスは、まだまだ大変な問題だ。とりわけ長期間にわたっておいてけぼりになっている留学生にとっては。われわれは、あらゆるステップにおいて学生を支援する。学生がキャンパスに戻ってくることには、大きな意味がある。講義の合間の学生の喧騒、議論、美しいアルバート公園の散策…これこそがまさに大学生活だ」と強調する。

制度は、ニュージーランドに行けない間、ホーチミン市のベトナム研究ハブでオンライン学習をしていた学生も対象に含む。同センターはオークランド大学の学生が仲間や教師と交流する拠点として、シェアスペースを提供してきた。 ニュージーランド政府は、東南アジアからの留学生に対して8月1日から入国を許可。同大学も留学生の受け入れを再開した。