フエはベトナム中部に位置し、中部の文化や政治、教育、観光の中心地です。グエン王朝(阮朝、1802~1945年)の遺跡や城塞、古いお寺など観光の見どころが多く、歴史的建造物群とフエ雅楽がユネスコの文化遺産に認定されています。

写真㊤=ミンマン神宮(左)。ここへ登る途中の山中は昔ながらの暮らしが残っている
1年の気候は乾季(3~8月)と雨季(9~1月)に分かれます。乾季は暑く、もっとも暑いときには39度を越えることもありますが、雨季は平均気温が20度前後になります。

地理的には、北はダナン市のハイ・バン峠から112キロ、トアン・アン海から14キロです。フバイ国際空港からも14キロ、大型客船などが寄港するチャン・マイ港から50キロと、国内での交通もとても便利な所です。

フエの人々はとても優しく、声調の変化が少ない静かな声で会話をするのが特徴といわれています。王朝時代からの影響が今も続いているのでしょうか、対応のしかたや人々の性格もとても優美です。

街の様子も緑がいっぱいで美しく、古い家や懐かしい景色が今も残っています。街の中心部は道幅が狭いのですが、緑で飾られ、リラックスしたい人にはぴったりです。

 

またフエは、山が多くて、海も近くにあるので、食べ物がとても美味しいことでも有名です。フエ料理はとても特徴的で、料理の種類が豊富です。王朝時代からのお茶もとても有名ですよ。フエに来たらぜひ、たくさん試してくださいね。

 

特徴的なフエ料理の数々

フエは143年ものあいだ都だった古都なので、観光地がたくさんあります。フエの城塞は日本人観光客に有名ですが、ベトナム人がよく訪れるのは例えば、ベトナム語で「香りの川」というロマンチックな名前をもつフォン(Huong)川や、この川べりにあるティンム寺です。ここは1601年に建設されたとても神聖な場所で、多くのベトナム人が精神的な安らぎを求めてこの寺を訪れます。

 

そのほかにもフエには、フエン・コン寺、トウ・ダン寺、ティン・ラム寺、トウ・ヒエウ寺、フエン・チャン王女の神社などの古い社寺がたくさん点在します。

 

フエは、アオザイが似合う街です。このアオザイの鮮やかな紫色は、フエのアオザイの特徴的な色とされています。ベトナムに来る予定のある方はぜひ、フエに立ち寄って下さいね。