三菱自動車の益子修最高経営責任者(CEO)が7月中旬、ホーチミン市で、ベトナムのグエン・スアン・フック首相を表敬訪問した。会談では、益子CEOがベトナム政府の自動車産業に対する理解に感謝を述べたほか、ベトナムでの自動車産業の発展や成長維持について話し合われた。
写真㊤=会談するフック首相(中央右)と益子CEO(同左)
三菱自動車は、ベトナム南東部のビンズオン省に工場をもち、人気車のパジェロスポーツの組み立て製造などを始めてからすでに20年間が経つ。
同社は世界最大の自動車メーカーグループの一つである、ルノー・日産アライアンスの
一員で、今年5月の決算発表のさい、益子CEOは、ベトナムで生産拠点の拡大を検討していることを明らかにしていた。具体的には、電気自動車やプラグインハイブリッドなどの先端技術、環境に優しい自動車製造の経験や知識などを、ベトナム側と共有していきたいという。
三菱自動車は、ベトナムをはじめとするASEAN(東南アジア諸国連合)で拡大成長する企業戦略を打ち出している。スポーツユーティリティービークル(SUV)や堅固な4WD車で知られる同社は、タイや、今年初めに新工場が稼働を始めたインドネシアなど、ASEAN地域で50年間にわたり事業展開してきた。2020年までに売上高25%増、125万台の年間生産台数を目指す同社にとって、ASEANでのリーダーになることが、販売成長戦略の第一歩であり、ベトナムも市場として最重要視しているという。
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VNLオリジナル 2013年9月01日