タイとベトナムの二国間関係は、2015年以降、より強化された戦略的パートナーシップに引き上げられた。両国の経済はより緊密化するとともに、ASEAN経済共同体の構築という目標に向けて積極的に関係強化を図っている。

写真㊤=ベトナムとタイは貿易拡大に向けて緊密に連携する

両国の経済、貿易、投資面は、二国間関係において重要な位置を占めている。タイは現在、ASEANでベトナム最大の貿易相手国であり、2015年から19年にかけて、二国間貿易額は年平均8.1%成長した。2020年は新型コロナウイルスの影響で貿易額は減少したが、最終的に160億ドル(約1兆7500億円)程度を維持し、ベトナムとASEAN諸国の全貿易額の3割を占めた。

タイは昨年、ベトナムへの投資国でトップ10に入り、資本総額は123億ドル(約1兆3500億円)に達した。加えて、エネルギーや文化、観光の分野でも、両国間のパートナーシップに成果が生まれている。

特に、2021年は両国の外交樹立45周年の年であり、双方が貿易投資を促進する原動力になる。新型コロナの影響により厳しい状況にもかかわらず、タイ商務省と駐ベトナムタイ大使館は、「Top Thai Brands Hanoi 2021」を開催するなど貿易活動を強化してきた。4日間開催されたこのイベントは、タイの輸出業者とベトナムの輸入業者をつなぐ30以上のオンラインブースが設けられ、現地ではベトナム輸入業者らが60のブースが出展して、タイ製品を展示販売した。

タイ大使館のモラコット・ジャネマトゥコーン代表は、「Top Thai Brands Hanoi 2021はベトナムの輸入業者とタイの輸出業者の関係を再起動させる重要なイベントだ。両国間の貿易発展に貢献し、ASEAN地域での貿易協力を強化するものである」と話し、今後も貿易促進活動の実施において、双方が支援を継続していくことを求めた。

タイには、10万人以上のベトナム出身者が暮らしており、彼らが両国間の貿易を促進する架け橋になると期待されている。さらに、両国の13組の自治体が友好都市関係を締結したことで、企業にもチャンスが広がっている。ベトナムは貿易赤字解消のため、タイに対してベトナム産フルーツの流通を拡大するよう要請し、タイ企業に対しては、ハイテク農業や観光分野への投資を呼びかけた。

ベトナムのグエン・コック・ズン外務副大臣とタイのタニ・トーンパクディ外務次官とのオンライン会談で、タイ側は「タイはベトナムを重視し、友好関係の強化に努めてきた」と述べた。両者はまた、均衡貿易を実現するとともに、二国間の貿易額を200億ドル(約2兆1900億円)に引き上げることを目標に設定した。とりわけ、小地域における協力の枠組み、ASEAN経済共同体の構築、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の批准と発効を加速させる点において、緊密な連携を継続する。

両国は、強化された戦略的パートナーシップを効果的に深化させ、往来を増やし、二国間協力メカニズムを維持していくことで合意した。