北東部クアンニン省の省人民委員会はこのほど、バンドン県を多様な機能とハイエンドな海洋ツーリズムを兼ね備えた経済特区として開発する都市計画案を承認した。計画では、2030年までの市への移行を目標に設定。高度なインフラを備えた、グリーンで持続可能、気候変動に適応可能な都市を目指す。

写真㊤=観光でにぎわうバンドン県の海岸エリア(tapchicongthuong.vn)

バンドン県は、観光地として有名ないハロン市の沖合約50㌔に位置する島と諸島、沿岸からなる地域。ハロン湾に似た地質的特徴を有するバイ・トゥ・ロン湾があり、近年はエコツアーや海洋レジャーで人気を呼んでいる。

計画によると、カイバウ島を主要な都市機能を備えたエリアとして、ヴァンハイ諸島を高級リゾート観光やエコツーリズム、自然景観や生物多様の保全に配慮したハイテク農業生産ゾーンとして開発。2つの地区からなる経済特区として整備する。

これら地域でバンドン県ほぼ全域の2171平方㌔㍍以上をカバー。うち約4分の3は沿岸や諸島などの海洋エリアとなる。人口は、2030 年までに約 14~ 20万人、2040 年までに 30~50万人と見込んでいる。

現在、同省にはハロン、モンカイ、カムファ、ウオンビの4市がある。バンドンが市になれば、クアンニン省はベトナム最多の市を持つ省となる。2050年を見据えた30カ年計画によると、ベトナムの北部の省には7つの市ができる。