ベトナムでは国民の約3分の1にあたる3500万人前後が、フェイスブックのアカウントを登録していることが、最新の報告によって明らかになった。

モバイル先進国である東南アジアは、フェイスブックの急成長エリアでもある。ベトナムを含む東南アジアでは、2億4100万人がフェイスブックを利用し、家族や友人、同僚たちとつながっている。

そして、フェイスブックは、このほどまた一つマイルストーンを越えた、と発表した。同社は、2016年2月までの1年間で対前年比50%増の300万の広告主を獲得したという。

広告主の大半を占めるのが東南アジアの企業で、モバイル機器が急速に普及するなか、従来の広告媒体にこだわらない新たな広告スタイルを模索しているのだという。

「東南アジアの地域経済の中心は零細企業だ。われわれは、零細企業の成長の手助けをしていきたい」。新興市場の東南アジアエリアを担当するフェイスブックのユン・キム・トゥオック 東南アジアチームリーダーは話す。

「フェイスブックは300万もの広告主を抱えているが、その中でも東南アジアは急成長市場だ。より多くの企業が、モバイルビジネスのソリューションの一つとして、フェイスブックを利用しつつある。なぜなら、ベトナムでは73%の人たちが、モバイル向けの比較的小さなサイズの企業ページに接続しているからだ」

実例を挙げると、フェイスブックを使った母親たちのネットワークを持っている子供服のBabi.vnは、1年間で売り上げを3倍に伸ばした。

また、フィットネスチェーンのカリフォルニア・フィットネス ・アンド・ヨガは、フェイスブックのおかげで、ベトナム市場進出わずか5カ月で900万人とつながり、非公式ファンサイトはほぼ50万件に。会員権のセールスも1年間で10%伸ばした。(Photo telecomit.vn)