歴史的勝利から235年 ドンダーの戦いを記念

ベトナムの〝ナポレオン〟とも呼ばれるクアン・チュンが18世紀、中国の清王朝の大軍を破ったゴク・ホイ・ドンダーの戦いから235周年を記念する行事がこのほど、戦いの舞台となったハノイや出身地のビンディン省で行われた。また、ホーチミンでは、市オペラハウス前で、戦いの様子が再現された=写真。

ゴク・ホイ・ドンダーの戦いは1789年、現在のハノイ市を舞台に西山朝と清(中国)の間で繰り広げられた。チュンは清と後黎朝と連合軍を破り、皇帝の座に就いた。チュンは戦いのときは前線に繰り出すなど、数々の武勇を残し、歴史的英雄として今なお敬愛されている。

ハノイで開かれた催しには、ハノイ党書記長のディン・ティエン・ズン氏や市当局者、数千人の市民が参加。早朝からドンダー丘や記念碑などに参列した。今回の行事の代表者、ル・チャン・ディンさんは「ゴク・ホイ・ドンダーの勝利は、クアン・チュンの軍事的才能だけでなく人民の結束、愛国心を証明するものだ」と強調した。