フォー・フェスティバル2024 発祥の地、ナムディン省で

ベトナムを代表する料理の一つ、フォーの発祥地とされるナムディン省で、このほど、「フォー・フェスティバル2024」が開かれ、屋台やブースで本場のフォーが来場者に提供された。

イベントの目玉は、調理師20人と補助スタッフら計50人がかりで仕込んだ1000人分のフォー。調理師らは、用意された300㍑サイズの大鍋に牛肉40㌔や牛骨、香味野菜、唐辛子、魚醤、塩、シナモン、カルダモンなどを次々に入れ、スープを仕込むとともに、麺にのせる具の準備に追われた=写真(主催者提供)。

麺は、もちろん手製。トウモロコシから作るハザン省のフォー・ゴ、ハノイ市のライスヌードル、クアンナム省のキャッサバから作るフォー・サン、ハスの種から作るフォー・セン、若いバナナから作るフォー・ボット・クオイザンなど、多彩な麺が用意された。

ナムディン美食文化協会のレ・ティ・チエット会長は、「フォーは、塩と魚醤、ハーブが一皿の中にバランスよくマッチした料理。ベトナムの味を広く紹介する機会になれば」と話した。

同省ナムトルック県のバンク、ザオクの2村は、フォーをはじめとするさまざまな料理を生んだ美食の郷とされている。