学校の環境保護に向けた取り組みの一環として、今年上半期に269トンの牛乳パックが回収され、リサイクルされた。

写真㊤=2020~21年度は1600校の幼稚園・小学校の参加を目指す

11月5日午前、ハノイ市天然資源・環境局、テトラパック、ラーゴムベトナム、ハノイ市のリブ&ラーンセンターが主催する「牛乳パックの回収から環境活動へ」をテーマにした会議が開催された。

会議では、2019~20年度に学校で行われたごみの収集・分別・リサイクル活動である「リサイクルスクール」の成果報告と、次年度の計画が発表された。

数多くの活動の中で、牛乳パックの回収とリサイクルは2017年から注目を集めており、2019~20年度には、1200校の幼稚園や小学校で実施された。今年は、新型コロナウイルスの影響により学校の授業は予定より早く終了したが、269トンの牛乳パック(2700万パック相当)が回収、リサイクルされた。次年度には少なくとも1600校の参加を目指している。


2019~20年度に行われた「リサイクルスクール」の優秀校35校と、空気のきれいな緑の学校を実践した6校が表彰された

この取り組みを通して、児童たちは牛乳パックの処理方法を学んだ。ストローを箱に入れて、平らにして、箱にステッカーを貼った。牛乳パックは2週間に1度、ビンズオン省の製紙工場に直接運ばれ、工業用紙や屋根板、環境にやさしいフラットパネルなどの製品にリサイクルされた。

会議であいさつした、ハノイ市教育・訓練局のファム・スアン・ティエン副局長は、「幼稚園や小学校の児童に対する環境教育は、学校環境を保護するだけでなく、彼らの家族にも影響を与え、将来的には環境保護意識を持った世代を育てることになる」と強調し、「こうした取り組みが、社会の中でさらに拡大していってほしい」と期待を込めた。

会議では、牛乳パックの回収・分別・リサイクルを行った35校の優秀校が表彰され、また今年は、空気のきれいな緑の学校を実践したとして6校も表彰された。