ベトナム版GW、観光に800万人

文化スポーツ観光省傘下のベトナム観光総局の報告によると、5日間の連休となった4月27日から5月1日、全国で前年比14.2%増の約800万人の観光客数を記録した。

写真㊤=ハノイのノイバイ国際空港に到着する外国人観光客

ベトナムには日本のような大型のGWはないが、今年は4月27、28日の土曜日曜に加えて南部解放記念日(4月30日)とメーデー(5月1日)、さらに振替休日を加えて5連休となった(5月4日の土曜日は振替出勤日)。

約800万人の観光客のうち360万人が宿泊を伴い、全国の宿泊施設の平均客室稼働率は最大70%まで上昇。一部沿岸のリゾート地では100%に達した。

棚田で知られる北部ラオカイ省のサパやハロン湾に面したクアンニン省、胡朝(1400~ 1407年)城塞の残る北中部のタインホア省、リゾート地の南中部沿岸地域のカインホア省など人気の観光地は特に多くの観光客が集中した。

中でもトップは、152万人(前年同期比27.2%増)を記録したタインホア省で1億5200万㌦(約230億円)の観光収入があった。以下、クアンニン省が約100万人、カインホア省が97万人。

ただ、連休中は全国的に厳しい暑さとなったため、山岳地帯や都市部で一部の屋外活動ができなくなり、ダナンやフーコック、クアンナムなどは例年より人出が少なくなった。こうした状況に対処しようと、地元の旅行会社ではシャトルバスなどのサービスを充実させた。