パナソニック奨学金、ベトナム人学生に学習機会提供

パナソニックベトナムは、全国の優秀なベトナム人学生に20の奨学金を授与した。この奨学金は19年間にわたり提供してきたが、授与した学生数は今年が最多だった。

奨学金には、ベトナムの65の大学から350人の応募があった。2022年は20の奨学金が用意され、前年より5つ増えた。これまでの活動で、パナソニックは150人を超える学生に奨学金を提供し、その総額は540億ドン(約3億3000万円)に上る。

パナソニックベトナムの丸川洋一ゼネラルディレクターは、「2022年は、パナソニックベトナムにとって、新たな旅が始まる重要なマイルストーンであり、私たちは次の50年に向けて、人々の健康と社会の持続可能な発展に貢献することを約束する。このビジョンを実現するために、会社の成長と社会の持続可能な発展を支える人材をコアコンピタンスと位置づけ、そのために、社員が心身ともに健やかに成長できるような職場環境づくりに取り組んでいる。また同時に、私たちは、ベトナムの未来の世代に、より明るいベトナムの未来に向けて私たちと一緒に行動してほしいと願っている。パナソニック奨学金を継続し、毎年参加する学生に新しい価値を提供している理由はここにある」と語る。

奨学金制度は、優秀な学生に1年当たり3000万ドン(約18万円)の経済支援を行うものだ。学生は、パナソニックの文化やアイデンティティを伝える様々なトレーニングに参加して、コミュニケーションやタイムマネジメント、クリティカルシンキングといったスキルを磨くことができる。さらに、パナソニックベトナムグループ各社でのインターンシップを通じて、プロフェッショナルな職場環境や新技術を学ぶ実践的な機会も提供される。

奨学金を授与されたホーチミン市工科大学のファム・ティエウ・フオン・ニーさんは、「パナソニック奨学金の価値は、『献身の精神』にある。それは、社会へ貢献するために自身を磨き続ける若者に対する評価、称賛、信頼を意味する」と述べ、「深いメッセージと特別なサポートのあるパナソニック奨学金は、名誉ある奨学金であり、すべての学生の夢である」と語った。

また、カントー大学のグエン・タイ・タムさんは、「学資援助やプロフェッショナルコースへの参加に加えて、私の大切なプロジェクトである農村部での水供給システムの開発やベトナムの持続可能な発展に協力するために、この支援を活用したい」と話した。

パナソニックは、事業活動やCSR活動を通じて、ベトナムの持続可能な発展と繁栄に貢献することを常に念頭に置き、教育や環境分野での取り組みに重点を置いている。「パナソニックリスーピアセンター・ベトナム」を進化、継承した「パナソニックサスティナブルスクール」を実施し、STEM・STEAM教育の普及に努めるとともに、環境保護、気候変動対応、持続可能な発展に関する知識を、オンラインや現地での活動を通じてベトナムの学生へ伝えている。