裾野産業、ますます重要に VIMEXPO 2023

第4回ベトナム国際裾野産業・製造業展示会(VIMEXPO 2023)がこのほどハノイで開催された。ベトナムの企業と海外の企業が参加、多数の来場者でにぎわった=写真

VIMEXPO 2023 は、自動車や電子機器の製造を下支えする裾野野産業や加工、製造企業no
製品を紹介するとともに、技術交流や投資誘致を目的に開催されている。これまでに3回開催され、いずれの年も国内外の企業関係者でにぎわった。

商工省のファン・チ・チャン副大臣は、「裾野産業は、産業全体を推進する重要なかぎを握っていることは、政府も十分認識している」とし、多くの政策と仕組み法的枠組が設置されてきたことを紹介した。2020年8月には裾野産業の発展を推進するため決議115/NQ-CPを発令。この中で、裾野産業を支える国内企業は25年までに国内需要の45%、全産業の約11%を占める高い競争力を有するようになることが期待されている。さらに、30 年には、これらの割合がそれぞれ 70 パーセントと 14 パーセントとさらに高まることが期待されている。

チャン副大臣は「ベトナムのGDPは昨年、8.2%の成長を記録した。その前年には過去最高の成長率を記録している。この数字に大きく貢献したのが製造業や加工業、裾野産業で、政府も地方もこれら産業の発展のらめに最大限の努力をしてきた」と述べた。

一方、ベトナム日本国大使館の渡邊滋在次席公使は「裾野産業の成長は、グローバルサプライチェーンにおける重要な位置を占める意味でも非常に重要だ」と指摘。「日本政府と日本企業はこれからも、ベトナムの政府、企業と強固な協力関係を維持していくだろう」と話した。

会場では、参加企業の関係者らが、自社製品を盛んに来場者らにPRしていた。出展したハノイプラスチック(HPC)のグエン・ヒュー・フォン・ディレクターは、「金型の製造能力とプラスチック製品を、国内だけでなく日本や中国など海外の企業や顧客に幅広く周知できた」と成果を語っていた。