グエン・タン・ズン首相はこのほど、フランスなどヨーロッパの5カ国からの観光客向けのビザを免除することを了承した。ベトナムへの外国人観光客の誘致と増加がねらい。

対象となるのは、フランス、英国、ドイツ、イタリアとスペインからの観光客。7月1日から施行される。

ダナン市で開かれていたメコン観光フォーラムで、グエン・ヴァン・チュアン観光総局長官が、明らかにした。チュアン長官は「この措置は、これらの5カ国からの観光客とともに、ベトナムの観光業従事者にとっても朗報だ」と歓迎した。

ベトナムではすでに、日本を含め、韓国、ロシアなど8カ国に対してビザ免除の措置を行っている。今回の措置は、減少傾向にある外国人観光客誘致のテコ入れ策として期待が高まっている。しかし一方では、観光客増員の決定的要因にはならない、と慎重にみる専門家もおり、観光業界や観光地が魅力を高める努力の必要性を指摘している。