ロシアのメドベージェフ首相、ベトナムを公式訪問

ロシアのメドベージェフ首相が、4月の5-7日、ベトナムを公式訪問した。ベトナムのグエン・タン・ズン首相が、「両国の包括的戦略関係はあらゆる分野で発展している」と歓迎するなど、今回のロシア首相の訪問は、両国関係の進展を示すものとなった。

ファン・ビン・ミン副首相兼外務相は、「ベトナム・ロシアの間では、長期にわたり伝統的な関係が築かれており、両国国民の努力と犠牲のうえに成り立ってきた」と両国間の親密さを強調。

ここ数年間で、両国の関係は急速に発展しており、特に貿易、投資、石油、エネルギーの4分野での協力と連携が強まっている。2001年には5億ドルだった貿易額が、2014年には30億ドルに達するなど両国間の経済活動は活発化しており、それとともに、ベトナムとロシア、ベラルーシ、カザフタンとの間で、自由貿易協定が2014年12月に調印された。また、国防、安全、軍事技術面での協力も盛んで、相互に連携しながら緊密さを保っている。

訪問前に、「ベトナムとの戦略的パートナーシップを促進してさらに高いレベルへと引き上げたい。そのための多くのアイディアと計画も用意している」と地元メディアに語っていたメドベージェフ首相は6日、ズン首相とハノイで会談。両国の社会や経済に関する課題のほか、両国間関係などについても、活発に意見交換した。

会談では、最近、両国の貿易が減少した点についても触れられ、ベトナムとユーラシア諸国との間で2015年半ばまでに自由貿易協定を締結し、2020年までにベトナム―ロシア間の貿易額を100億ドルにすることを目標として掲げ、実現のために双方で努力することを確認した。