大気汚染や廃棄物処理対策など、日越が連携強化=ハノイで日本・ベトナム環境ウィーク

大気汚染対策や廃棄物・廃水処理への技術応用について、ベトナムと日本の企業が情報交換を行うワークショップがこのほど、ハノイで開かれた。このイベントは、ベトナムの天然資源・環境省と日本の環境省が主催する「日本・ベトナム環境ウィーク」の一環であり、ビジネスマッチングなどを通して両国の連携強化が図られた。

写真㊤=環境分野におけるベトナムと日本の連携を図ったワークショップ(Bao Tai nguyen - Moi truong)

ワークショップでは、低炭素成長や環境技術、持続可能な開発、発展途上国の環境インフラに向けた提携や、ベトナムと日本の都市間のパートナーシップについて話し合われた。

出席した天然資源・環境省のヴォ・トゥアン・ニャン副大臣は、「ベトナムは、環境保護と社会経済開発を両立させるために、早急に対策を講じる必要がある。持続可能な開発に向けた取り組みは、天然資源管理や環境保護に関わる政策立案者らにとって、依然重要な課題である」と述べた。

そして、ベトナムと日本の集中的かつ広範な協力関係を強調した上で、「環境保護の分野で、日本はベトナムの最も重要な戦略パートナーの1つだ」と語った。

さらに、ニャン副大臣は、「両国の環境研究、国家的な管理機関、環境保護団体や企業が、情報や実績を共有することで、技術移転を促し、実行可能で具体的な協力プロジェクトが推進することを期待している。また、こうした協力は、日本のパートナーや企業の積極的な参加を生み、ベトナムの環境技術市場や環境産業の育成につながるだろう」と続けた。

一方、日本の勝俣孝明 環境大臣政務官は、「昨年ベトナムと日本は、外交関係樹立45周年を記念して、環境分野を含む多くの領域で良好な協力関係が築かれた」と述べた上で、「ベトナムの天然資源・環境省と日本の環境省は2013年に連携協定を締結しており、さまざまな分野で成果が上がっている」と評価した。

さらに、勝俣政務官は、「廃棄物処理の分野では、多くの日本の企業がベトナムで事業を展開している。この点において今回のワークショップは、ベトナム側が日本の考えを知る良い機会だと言える」と語った。