米朝首脳会談ベトナム・ハノイで開催 投資や発展を世界にアピール

ハノイで今月末に開催される予定の米朝首脳会談について、ベトナムのグエン・スアン・フック首相はこのほど、「ベトナムは、この首脳会談の成功に向けて貢献したい」と抱負を語った。また、ベトナムの投資環境や発展、安全性などを、この機会に世界に向けて発信したいと語った。

今年2月5日、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ベトナムの首都、ハノイが米朝首脳会談の舞台となることを発表した。ハノイ以外に、タイやハワイなどが候補地としてメディアに報じられるなか、ベトナムは、政治的安定や安全保障上の信頼性などから、首脳会談開催地として最適だとされた。

決定に先立って、レ・ティ・トゥ・ハン外務報道官はメディアに対し、2017年、ダナンでの「アジア太平洋経済協力会議(APEC)」や、昨年の「ASEANに関する世界経済フォーラム」などの成功から、「ベトナムが首脳会議の開催国になるだろうと、自信を持っている」と語っていた。また、「北朝鮮半島の平和と安定の維持を目指す首脳会談を応援することで、2回目も成功するように、積極的に両国に協力したい」と語った。

ベトナムが日朝首脳会談の開催地になった理由は、ベトナムと米朝両国との友好関係だ。北朝鮮との友好関係も古く、1950年代から関係を築いてきた。

ベトナムは、安全保障の点でも、経済の面でも、評価され、ベトナムが1986年に始めたドイモイ(刷新)政策で、世界各国と交友関係を築き、国の新しいターニングポイントとした。ベトナムの経済は毎年、6~7%成長しており、今回の米朝首脳会談を機会に、さらに発展の可能性が期待された。

グエン・スアン・フック首相も、2019年のベトナム経済発展を予想している。世界銀行は、ベトナムの国内総生産(GDP)の成長率を6.6%以上と予想、スタンダードチャータード銀行、ANZ銀行なども、ベトナムがアセアン諸国の中でもっとも成長が速く、ベトナムの2019年経済成長率を7%と予想した。