観光客を魅了するサイゴンのグルメその2

全国各地から、ごちそうが集まる街サイゴン。そのグルメリポートです。今回も、美味しいものをいっぱいご紹介します。

【乾燥牛肉のスライス】調理は比較的簡単ですが、おいしいのが「乾燥牛肉のスライス」=写真。お酢、大豆の汁、とうがらしなどが入っただしは独特の風味でおいしく、青いパパイヤと一緒にいただきます。この料理では、レーヴァンタン公園(1区)が有名です。

【カィンビーフン】北部の材料を使ったカィンビーフンですが、いつのまにかサイゴンの人気メニューになりました。主な材料はトマト、揚げ豆腐、カニ肉、豚の血です。カィンビーフンを扱うお店には大きなお鍋があるのが特徴です。お碗(どんぶり)にはビーフン(麺)、豆腐、ハム、空心菜、豚の血などが入っています。ビーフンは量が多めです。食べる時は、調味料としてレモンやとうがらしを入れます。有名なのはレーチャン通りにあるお店、タンディン市場の近く(3区)のお店です。

[caption id="attachment_1768" align="aligncenter" width="153" caption="タニシ料理"][/caption]

【タニシ料理】サイゴンでは、タニシは食材として人気があります。夜、10区のタンタィ通り、4区のビンカィン通り、フゥ・ヌァン区のホァンサ通りを歩くと、いろいろな種類のタニシ料理を見かけます。タニシを扱うお店はお昼から夜遅くまでオープンしています。焼く、蒸す、炒める、など調理方法のほかに、おかゆにもなります。味付けが豊富なのが人気の理由です。

【ファーラゥ】牛肉ファーラゥは「屋台の料理」と言えます。どの世代にも人気があります。牛の胃や小腸その他の内臓などと調味料を合わせて作る中国から伝わった料理で、独特の香りがします。食べる時は、小さな竹の箸を使います。

[caption id="attachment_1769" align="alignleft" width="230" caption="バィンスェオ中部スタイル"][/caption]

[caption id="attachment_1770" align="alignleft" width="230" caption="バィンスェオ南部スタイル"][/caption]

【バィンスェオ】南部と中部、それぞれの地方で、形やサイズ、食べ方が違います。中部のバィンスェオはサイズが小さくて、少し厚目。エビ、肉、イカが入っています。南部のバィンスェオはサイズが大きく、薄くなります。中身の具材はほとんどがエビとタケノコです。中部のバィンスェオは食べる時に、だしに入れて生野菜と一緒に食べます。南部のバィンスェオはライスペーパーでいろいろな種類の野菜と一緒に、巻いていただきます。サイゴンには南部と中部それぞれのスタイルのバィンスェオがあります。ちょっと寒い日に食べるとおいしいさが引き立ちます。