中部沿岸部の〝宝石〟 観光人気高まるビンディン省

壮大な岸壁、どこまでも続く砂浜、透き通った青い海…。中部沿岸部の知られざる〝宝石〟とも呼ばれていたビンディン省の人気が高まっている。昨年は、約400万人の観光客が訪れ、5億5600万㌦(約755億円)の観光収入があった。地元では、観光を経済成長の柱と位置付けており、プロモーションに力を入れている。

ホーチミン市でこのほど開かれたビンディン省観光プロモーション会議。同省人民委員会のラム・ハイ・ザン副委員長は、「今や観光は、省の経済成長を支える5本の柱の1本となった」と強調した。

同省は2025年までに年間800万人の観光客を誘致し、観光を省内GDPの20%を担う最大の産業にする目標を掲げている。こうしたなか近年は、観光開発の分野でホーチミン市との協力を進め、市が開催する観光イベントにも積極的に参加。今回の観光プロモーション会議では、観光投資での協力強化を呼びかけた。

「ベトナムのモルディブ」

ハノイやホーチミンから飛行機で約1時間の省都、クィニョンは、ダンナ、ニャチャンと並ぶ中部の観光三大都市の一つとされている。豪日刊紙、シドニー・モーニング・ヘラルドは、クィニョンを砂浜と青い海に囲まれた〝ベトナムのモルディブ〟と称した。また、世界的に有名な旅行雑誌のロンリー・プラネットは「ベトナムで行くべき場所」「体験すべき場所」のトップとして紹介した。

長さ42㌔の海岸線や青い山々や半島、島、湖、川…。街の中心部から車で約20㌔のエオジョ(Eo Gió)、ボートで約20分の離島にあるキィコ(Kỳ Co)ビーチ=写真(VNA/VNS)は、中でも有名なスポットだ。観光のベストシーズンは1~8月になる。