クアンニン省のチャーコー海岸 国家的観光地に認定

ベトナム文化・スポーツ・観光省はこのほど、クアンニン省モンカイ市に広がる風光明媚な浜辺、チャーコー(Trà Cổ)海岸を、国家的観光地区に承認したと発表した。国家的観光地区は、北西部ラオカイ省のサパや、タイランド湾に浮かぶリゾート、フーコック島などが認定されており、チャーコー海岸も今後、国際的認知が高まると期待されている。

認定は、今年4月24日に決定された1501/QĐ-BVHTTDL号政令に基づいて行なわれた。政令によると、チャーコーの国家的観光地区の対象となるのは、計4万4036ヘクタール。このうち陸地面積は1万8238ヘクタール、水域が2万5798ヘクタールに広がる。北は中国との国境となっているカロン川から、南と東が南シナ海まで広がり、西側は、クアンニン省モンカイ市のハイイエン区と接している。

国家的観光地区に承認されたことで、クアンニン省とベトナム観光総局は今後、各関係省庁と連携し、一帯への投資を促進させ、観光客を誘致し、観光PRのためのイメージ戦略を展開していくという。一方で政府は、チャーコー地区の持続可能な観光発展の具体策などを提案していく。

チャーコー海岸の国家的観光地区への認定は、2013年1月の首相政令や「2020年に向けたベトナム観光発展のためのマスタープランと2030年に向けたビジョン」などの実現の一環として行なわれた。観光は近年、ベトナム経済を支える重要な産業となっており、地域活性策としても注目を集めている。