カインホア省が舞台の「国家観光年2019」  「ニャチャン海フェスティバル」で幕開け

観光促進イベント、「国家観光年2019」が幕を開け、今月11日、開幕式典がカインホア省ニャチャン市で行なわれた。観光地を抱える自治体が毎年交代で舞台に選ばれており、今年はカインホア省が選ばれた。開幕を告げたイベント「カインホア省 ニャチャン海フェスティバル」では、歌や踊りなどのパフォーマンスが披露された。

「国家観光年2019」では、年間を通じて、100あまりの文化やスポーツのイベント、観光行事などが行なわれる予定。同省をはじめベトナムの観光PRがねらいで、カインホア省の行政当局や各省庁などがイベントの企画運営を行なう。

開幕式のステージでは、「カインホア省-成果と統合」「ニャチャン-海の色」などをテーマに、歌や踊り、伝統歌謡のバイチョイなどが披露された。また、漁師と海軍が協力してベトナム沿岸や島々を守っていることなどを表現したパフォーマンスなども繰り広げられた=写真㊦。

開幕式には、ブー・ドック・ダム副首相、文化・スポーツ・観光省のレー・クアン・トウン副大臣、カインホア省や中央省庁などの代表者らが出席。

ダム副首相は、「観光業は、辺境の地に住む多くの人々の収入を引き上げ、文化遺産を保存 し、国や地域、民族を越えて人々の交流に貢献するものだ」と話した=写真㊦。ベトナムの観光業については、「目覚しい発展を遂げているものの、アジア地域や世界の発展を見ると、さらに努力が必要」と強調。「国家観光年2019」のイベントが開催されるカインホア省に対しては、「ベトナム中部沿岸地域の観光、さらには全国の観光発展をおおいに助けるだろう」などと語った。

ベトナムでは、政府の後押しばかりでなく、多くの投資家からの融資も受け、観光事業が量も質も飛躍的に伸び、重要な経済分野となりつつある。創造的でおもしろい観光コンテンツやツアーなどが実現されていると同時に、国際水準の観光インフラ整備も進んでいる。都市や農村そのものの魅力も深め、国内外で観光地としてのブランドと名声を築きあげている。