世界銀行、ベトナムの公共交通機関、排水計画に55万ドル支援

世界銀行のベトナム担当ディレクターであるOusmane Dione氏は、「世界銀行は、2050年に向けたビジョンとして、2030年までにベトナムの公共交通機関の開発と排水計画にさらなる支援を行いたい」と述べた。

Dione氏は、3月12日に行われた会合で、ハノイ市人民委員会のグエン・ドゥック・チュン委員長に向けて、「世界銀行は、公共交通機関の効率を評価する技術支援として、ハノイ市に対し55万ドルを用意する」と述べた。そして、「世銀グループは今後この課題に関し、ハノイの代表者とワーキングセッションの場を設けることになるだろう」と続けた。

同氏は、「ハノイは、急速な発展の結果として生じた大気汚染・水質汚染などの環境問題に直面しており、同市の社会経済的な発展に向けて、環境マネジメントは重要である」と力強く語った。また、世界銀行の大気汚染対策におけるハノイへの支援を強調し、「ハノイの川、湖沼、水路の整備、洪水防止計画の策定、排水システムの改善を支援する」と述べた。

それにこたえてチュン委員長は、「ハノイは2017年に、水質汚染管理を行うドイツ企業とともに、市内の124の湖沼のうち83の湖沼を改良、浚渫した」と述べた。また、世銀に対しては、地域の主要河川における廃水処理への資金援助を求めた。