《ロシアの世界貿易機関（WTO）加盟によって、ベトナムの輸出産業は、ビッグチャンスを迎えようとしている。ベラルーシ、カザフスタン、ロシアとの自由貿易協定（FTA）がさらに拍車をかけそうだ。》

在ロシアのベトナム・ビジネスマン協会の代表、タン　ダン　ルン氏は「ロシアのWTO正式加盟以来、ベトナムは、新たな市場開拓に向けて、ベラルーシとカザフスタン、ロシアとの自由貿易協定の準備を進めてきた。これらの市場は、ベトナムにとって、ビッグチャンスになる」と話す。

「長期的にみて、ベラルーシ、カザフスタン、ロシアの関税は下がりベトナム製品の輸出がより有利になる。在ロシアのベトナム企業は、販売、流通でアドバンテージを得ることになるだろう。そして、他国との競争に負けないよう、投資や市場開拓、人材配置の計画を展開していくことになるだろう」

商業参事官のファム・クアン・ニエム氏は、FTAの締結は、両国の経済や商業、投資に数々のブレークスルーをもたらすと見ている。「ベトナムは、経済の近代化のため、先進的なテクノロジーを受け入れることができる。また、雇用機会の創出や、観光の振興にもつながるだろう」。合意のサインは2014年後半と見られている。

（つづく）