装飾など細部くっきり 世界遺産の胡朝の城塞

世界遺産に登録されているベトナム最初の王朝、胡朝(1400~1407年)の城塞の発掘がタインホア省で進められている。発掘作業では、旧市街の王の道や緑色岩の堤防と粘土による舗装などが出土、考古学協会などの会議で報告された=写真(VNA/VNS)。

長方形のれんがや平らなタイル、曲面タイル、装飾板、うわぐすりのかかった陶片など城壁の細部も判明した。北門と南門近くでは投石用の石や砲弾が多数見つかった。

考古学協会と胡朝城跡世界文化遺産保護センターは、世界文化遺産の4つの門での主な発見を合同会議で報告した。国家文化遺産評議会のダン・バン・バイ副会長は、「今回の発見が、城塞の門が建築技術を知る重要な手がかりになる」と強調した。