1~2月の輸出額、急伸 2か月間の貿易黒字は10億8000万ドル

商工省の発表によると、2018年の2月の輸出金額は134億ドルで、前年同期と比べて2.5%増加した。年初の2カ月間の総輸出額は336億ドルで、前年同期と比べ22.9%増だった。

100%国内資本の企業の輸出金額は、96億ドルで前年の同期比25.7%増。外国資本の企業の輸出金額(原油を含む)は、(同21.8%増)239億ドルだった。

分野別にみると、工業・加工分野の輸出額がトップで、2カ月間で前年同期比26%増となる278億ドルを輸出した。なかでも携帯電話や関連部品は、66億ドル(同41.7%増)を占めた。これに、コンピューターや電子商品・部品が39億7000万ドル(同19.2%増)で続いた。

このほか、靴の輸出も前年同期と比べ11.9%増えて23億ドルに達した。木材と木材加工商品の輸出額は13億ドルで、前年同期より20.1%増えた。

2月は、農林水産品の輸出では、前月の42%の14億ドルにとどまり、前年同期と比べても14.1%減少した。ベトナムで旧正月(テト)の長期休暇があったことが影響したとみられる。

しかし、1月、2月の2カ月でみると、農産物の輸出額は38億ドルで、前年同期と比べて16%増だった。なかでも成長を見せたのは、カシューナッツ(同26.8%増)、野菜(同18%増)、米(同2.6%増)だった。

年初の2カ月間の燃料と鉱物の輸出額は6億3200万ドルで、前年同期と比べ6.6%減少した。

輸出先を分析すると、ベトナムの最大の輸出先は中国で、輸出額は総額62億ドル(前年同期比64.8%増)にのぼった。米国、ヨーロッパ、ASEAN諸国、日本、韓国などが続いた。特に、韓国への輸出額は26億ドルで、前年同期比36.4%の増加をみせた。自由貿易協定が発効された東アジアへの輸出も同39.1%増と躍進した。

◇2カ月間の貿易黒字は、10億8000万ドル
2月の輸入額を見ると、1月より37.6%減少し、125億ドルだった。1、2月の2カ月間の輸入額は、325億4000万ドルで、前年の同期と比べ15.3%増えた。2カ月間の貿易収支は、10億8000万ドルの黒字となった。

輸入品目のうち増加したのはガソリンで、輸入額は14億ドルと前年同期比50.8%増となった。プラスチック材料も12億ドルで同14.1%増だった。

輸入先別にみると、ASEAN諸国からの輸入額がもっとも多かった。輸入金額は44億ドルで前年同期比13.2%増だった。日本からの輸入が25億ドルで同5.7%増加したほか、ヨーロッパからの輸入額も、18億ドルで同5.7%増だった。一方で、米国からの輸入は、14億ドルで前年同期と比べ5.5%減少した。