ベトナムの市場経済を、米国も強く意識

環太平洋経済連携協定(TPP)に向け、ベトナムは、米国がよりいっそうベトナムへの支援に力を入れ、ベトナムという市場の魅力に気づく、と期待している。

グエン・タン・ズン首相は3月24日、オランダ・ハーグで開催された核安全保障サミットで、米国のオバマ大統領に対し、TPP交渉において、加盟国の利益と発展を考慮に入れながら、米国や他のパートナーと密接に行動していくと約束した。

ズン首相は、前向きで発展的な両国の関係に満足しているとしたうえで、「より実践的、効果的な関係に向け、あらゆる地域における包括的で確固としたパートナーシップを築く努力が必要」と話した。

オバマ大統領は、ベトナムの核安全保障サミットへの尽力を歓迎し、TPPに向けた前進と柔軟な対応、ベトナムの衣類や靴、農作物に対して米国市場を開放することを約束した。

オバマ大統領は、「高い次元での政治判断を経て、2011年にホノルルで設定した目標に沿った形でTPP交渉が早期に終了することに期待している」と語った。