企業の労働生産性、1.5倍向上へ=2030年までの国家技術革新プログラム

グエン・スアン・フック首相はこのほど、2030年までの国家技術革新プログラムを公布した。

このプログラムは、企業が新しい技術を導入し、付加価値の高い製品を生み出すための支援を行うのが狙いで、例えば、農村・山岳地域における農業の技術移転の促進や科学技術分野の人材育成などが含まれる。

写真㊤=国家イノベーションセンターのイメージ図(Photo: baodautu.vn)

具体的な目標は、2025年までに技術革新を実現する企業数が年平均15%増加すること、主要製品を製造する企業の100%がプログラムに直接参画して研究開発組織を形成することである。現状、先端技術を保有し、付加価値や競争力のある製品を製造できる3〜5の主力産業がある。

とりわけ高付加価値、高輸出価値、高技術利用の産業については、技術革新に基づいて労働生産性を高めることを目的とする。プログラムに直接参画した企業は、新技術を導入しない場合と比べて、労働生産性が少なくとも1.5倍向上すると期待される。

これに伴い国内の各経済地域では、地域の条件に適した形で、少なくとも1つの典型的な技術移転モデルを創出しなければならない。

この技術革新プログラムが取り組む課題には、法制度の整備と技術革新の促進、国の技術力向上に向けたロードマップの策定と実施、主力製品やバリューチェーンにおける高付加価値製品、市場で競争力の高い製品のための先端技術の研究と習得、中小企業の技術革新支援、社会経済面で極めて困難な状況にある農村・山岳地域の技術革新への支援強化、プログラム実施のための財源の確保、国際協力の促進-が挙げられる。