ハノイで味わう夜食 お粥「Cháo」(チャオ)

ハノイは夜も活動的、多くの人々でにぎわう。そんな賑わいには、夜に食べる美味しい料理が欠かせない。ハノイ市の「夜食の定番」と言えば、ブンチャーやウナギの春雨、そして、お粥だろう。

美味しいお粥を作るには、水に漬けておいて米を軽く搗(つ)き、弱火で煮る。その美味しさは具材の肉や海産物だけでなく、ネギやシソ、辛味のあるニンニク酢、コショウなどで決まる。特徴的な味と香りが楽しめる。

 

ハノイの旧市街には「Hàng Cháo」という名前の通りがある。ハノイのお粥=Cháo、はこの通りの名前が由来とも言われる。

最近、多くの通りでお粥が売られるようになった。Quan Thanh(クアン・タン通り)、 Hang Bun(ハン・ブン通り)、 Tran Xuan Soan(チャン・スアン・ソアン通り)、 Cao Ba Quat(カオ・バ・クアット通り)、 Cau Giay(カウ・ザイ通り)などでも見かける。

夜食にお粥を食べることは、ハノイの人々にとっては習慣の一つだ。友達と分け合って食べることができるし、年配の人には消化しやすい。風邪をひいている人にとっては、食べやすく、栄養を補うこともできる。お粥はベトナムの食文化にとって大切な料理と言えそうだ。