首都ハノイの名物 タイ湖のエビのかきあげ「バイントム」

首都ハノイの食べ物で代表的なもののひとつに、「タイ湖(西湖)のバイントム」という料理がある。エビ(トム)のかきあげのといえる料理で、その香ばしさとサクサクとした歯ごたえが人気だ。

今ではハノイのあちこちの店で食べられるようになったハノイの名物料理だが、この料理を広めた有名レストランが、タイ湖とチュックバック湖の間のタイニエン通りにある。〝タイ湖の〟と銘打っているが実は、この名店はタイ湖よりもチュックバック湖寄りに位置している。それでも、地方や海外からの観光客らは、「バイントムといえば、タイ湖の名産品」と思っているようだ。

バイントムは、材料がエビと、水を混ぜた小麦粉だけ。店によってはサツマイモなどを加えるところもある。

これを油でパリッと揚げ、甘酸っぱく辛い魚醤(ヌックマム)ベースのタレと、サラダ菜などの野菜、香草といっしょに食べる。シンプルな料理だけに、そのおいしさはエビの新鮮さと揚げ方、甘辛いタレの味付けで決まる。


山盛りのバイントム

この料理は、タイ湖やチュックバック湖のほとりで、涼しい風のなかで食べると、よりおいしく感じられる。ハノイ人は料理上手で知られるが、なかでもバイントムは首都を代表する名物料理としておすすめだ。