ベトナム・ファッション・ウィーク、植物園舞台に開幕 春夏テーマは「自然」

べトナムのデザイナーらによる2019年の春夏ファッションを紹介する「べトナム・ファッション・ウィーク」が11日、ハノイ市植物園(バックタオ公園)で開幕した。来季のファッションは、自然をモチーフとしたものが多く、穏やかで、繊細な作品が増える傾向にあるという。

ファッション・ウィークには、ホーチミン市、古都フエ、ハノイなどから15人のデザイナーが参加。シルク、ジーンズ、カーキ、シフォンなどの分野やテーマごとに、15のコレクションが作られた。繊細な手作業で刺繍を施されて、一枚の絵のように仕上げられたデザインや、リラックスした雰囲気のワンピースなどが発表された。

今回のコレクションは、すべて高級既製服。デザイナーらは、近代的な視点から、簡素で自然を感じさせるデザインで、生活に身近な、親しみのもてる服を作り上げた。工夫をこらした素材を使いながらデザインは簡素で、明るい色が多くの作品で採用された。

参加した著名デザイナーのミン・ハンさんによると、自然というコレクションのテーマから、世界のファッションショーと同様、自然環境の中での作品発表を企画した。バックタオ公園を舞台に選んだのは、首都ハノイの観光地を世界に紹介するねらいもあったという。ハンさんは「これらのデザインやハノイ市植物園が、人々に親しまれるようになり、将来、ハノイにベトナムのファッションと観光の中心地になってほしい」と期待を示した。