国内初の電気ゴミ回収車 日本などの支援でフエに

クルーンエネルギーへの移行や温室効果ガス削減に向けて、電気ごみ回収車6台がこのほど、国連開発計画(UNDP)と在ベトナム日本大使館からフエ人民委員会に引き渡された。電気ごみ回収車の導入は、ベトナムでは初となる。

UNDPでは、日本政府の支援のもと、国家レベルの温室効果ガス削減に向けたプロジェクト「ベトナムにおける電気自動車への持続可能な移行」を進めている。電気ごみ回収車の提供は、その一環。

同人民委員会のボ・レ・ニャット委員長は、「電気ごみ回収車の導入によって、『グリーン・シティー』としてのフエのイメージは、より広く国際的に周知されることになるだろう」と期待を寄せた。

2050年までに温暖化ガスの正味ゼロを目指すベトナムでは、電気自動車への100%移行を重要なステップの一つと位置付けている。地元のトゥアティエン=フエ省は、その中核的な役割を担う地域として期待されている。

ダナン日本国総領事館の下西潔副領事は「日本政府が進めるアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)の枠組みにもとづき、これからもベトナムのエネルギー移行を支援していきたい」。UNDPのパトリック・ハバーマン・ベトナム地域副代表は「クリーンな電気ごみ回収車は、先駆的な試みの手本となり、さまざまな効果をもたらすことになるだろう」と述べた。