ベトナムの旅行業界は2013年、好調な売り上げを示した。2014年は、観光客にとってより魅力的な国になれるように、良質でより競争力のある旅行商品を提供していかなければならない。

スピードアップする市場の成長

ベトナムを訪れる海外からの観光客は1994年に100万人を達成して以来、20年にわたって毎年12％のペースで増加。現在は757万人に達している。

ベトナム政府観光局のグエン・バン・チュアン局長は、「こうした成果は、多くのファクターによってもたらされた。特に、旅行者目線の環境や、観光インフラの整備。現地の人や旅行会社による旅行商品開発や良好な観光資源管理に対する努力だ」と話す。

ところが、こうした好況にもかかわらず昨年、海外旅行者がベトナムで使ったお金は、宿泊料や飲食費、交通費、観光費用、医療費その他を入れて１日平均わずか100㌦（約１万円）余りだった。控えめにみても、1日数千㌦が使われるシンガポールや日本、欧州諸国に比べると極めて少ないと言わざるをえない。

《つづく》