ベトナム米が世界2位に 評価高まるST25

世界各国の自慢のコメが品質を競う「2020ワールズ・ベスト・ライス・コンテスト」で、ベトナム代表のST25フラグラント・ライスが2位に輝いた。1位はタイ、2位はカンボジア代表のコメだった。ST25 は昨年の1位に続く快挙で、普及に向けた業界の期待が高まっている。

写真㊤=ST25フラグラント・ライスを手にする労働英雄のホー・クァン・クアさん(右)と研究チーム(NDO)

「ワールズ・ベスト・ライス・コンテスト」は、米国で開催された「第12回世米取引世界会議2020」の関連イベントの一つ。今回は、新型コロナウイルス流行のため、バーチャル会議としてオンライン形式で開催された。ベトナムでは、ホーチミン市のルネッサンス・リバーサイドホテル・サイゴンに会場が設けられた。

ベトナム食品協会のド・ハ・ナム副会長によると、ST25は労働英雄のホー・クァン・クアさんと、ソクチャン省の企業、ホ・クアン・トリ社のチームが、コンテストの代表米として開発。昨年、フィリピンで開催された「ワールズ・ベスト・ライス・コンテスト」では1位を獲得し、ベトナムのコメとして初の世界トップに輝いた。

こうしたなか、クアさんの情熱を引き継ぐためにも、ST25を国家的なブランド商品として、その利用権を農業農村開発省に移管し、広く流通できるようにしてほしいとの声が高まっている。