1万人で伝統竹踊り「ニャイサップ」に挑戦  ベトナム版ギネス記録達成 ラオカイ省

少数民族が多く暮らすベトナム北西部の山岳地帯、ラオカイ省で、今月10日、「(ニャイサップ=Nhảy sạp)」と呼ばれる地元伝統の竹踊りに、同時に1万以上が参加するイベントが開催された。挑戦は成功し、「ベトナムで1日にもっとも多くの人が竹踊りに参加したイベント」として、ベトナム版ギネス記録に認定された。

イベントは、ラオカイ省サパ市の、ベトナム最高峰、ファンシーパン山(3147.3メートル)にある観光施設、サンワールド・ファンシーパン・レジェンドを会場に、北西部の文化や食べ物を紹介する観光イベントの一環として開催された。

「竹踊り」は、2人1組で2本の長い竹ざおをリズミカルに動かすなか、竹に挟まれないように、踊り手が足を軽やかに動かして踊る民族舞踊。この日のイベントでは600人が長い竹ざおを操り、1万人以上が踊りに参加した。

竹踊りに使われた竹は、周囲の村人たちが装飾を施すなど、準備にあたった。観光施設の広場で行なわれた踊りは、標高が高く「雲の上の町」と呼ばれるファンシーパンならではの体験として注目を集め、多くの外国人観光客らが参加した=写真㊤

竹踊りは、ベトナム北西部山岳地帯独特の伝統文化で、国内外の観光客に紹介されてきた。サパ高地の観光地がベトナム版ギネスに認定される活動を行なったのは初めて。これを機会に、一帯のユニークな文化が世界的に広められ、より多くの外国人観光客の誘致につながると期待されている。