テトの風物詩、路上書籍市が読書愛好家らを魅了 ホーチミン

ホーチミン市でテト(旧正月)の風物詩のひとつとなっている路上書籍市が、このほど開幕し、無数に並ぶ本や雑誌が、読書愛好家らを魅了している。多くの市民や観光客らは、縁起がいいとされる黄色い花々で飾り付けられた通りの散策や写真撮影なども楽しんでいた。

イベントは、同市のマックチーブォイ通り、グエンフエ大通り、ゴーズックケ通り、グエンバンビン通りの4本の通りで展開されていている。

それぞれの通りには、ベトナム共産党創設92周年を祝い、党を設立したホー・チ・ミン元国家主席の独立の戦いを記した出版物や書籍、写真などを展示。現在ベトナムで繰り広げられている新型コロナウイルス抑制に向けた挑戦と、ホー・チ・ミン元国家主席の戦いの軌跡を重ねて見てもらうことで、感染抑制策への理解を深めようとのねらいがある。

このような時期だけに、愛国心をかきたてられるような、ベトナムの美しい海や島々などを紹介する写真集や本なども多く並べられた。

書籍市が開かれている4本の通りは、黄金色の花が満開となったスモモの枝や菊の鉢植えなどでテトらしく飾り付けられ、その色を引き立てる飾り付けがなされている。その美しさにもひかれ、多くの人が訪れると写真撮影を楽しんでいた。

オミクロン株の大流行をふまえ、当局は、訪れる人に対して健康状態の報告や体温測定、マスクの着用などを義務付け、十分な感染抑制策を取るよう呼びかけている。
書籍市は今月4日まで開催される。